知ってるひとは知っているマイナー食材「肉かす」。
肉かすは静岡県富士宮市を代表するグルメである「富士宮焼きそば」に入っており地元の方にはお馴染みなんです。
富士宮焼きそばを食べて初めて肉かすの存在を知ったという方も多いみたいですね。
本記事ではそんな肉かすがどこで売ってるのか、購入する方法や肉かすの作り方、肉かすと油かすの違いについてなど気になるポイントをまとめましたよ。
肉かすの売ってる場所は?イオンなどのスーパーじゃ売ってない?
つまり肉かすが最強ってワケ
— 激ウマ猫“𝕏” (@solitaireyugi) October 25, 2023
全てのスーパーは肉かすを常売しろ!!!!!!
結論からいうと、肉かすは富士宮市をはじめとする静岡県内でしか基本的には販売されておりません。
そのため残念ながら、静岡以外の地域で肉かすを手に入れるのはかなり難しいと思ったほうがいいでしょう。
静岡県内であれば割とどこのスーパーでも肉かすやマルモのやきそば麺が売ってるのですが…。
肉かすを確実に購入できるのは通販
楽天スーパーセールで買ったものが続々と到着☺✨
— AIru[愛流♡ (@AIru417) December 7, 2023
カワカミさんの肉かす pic.twitter.com/v9TgXSyyQd
静岡以外では肉かすを店頭で手に入れるのは難しいですが、そんなときは通販でお取り寄せするのが最も確実でしょう。
Amazonや楽天市場、ヤフーショッピングなどの大手サイトで肉かすが販売されています。
肉かすを購入した方々の口コミも多数掲載されているので、レビューを参考に良さそうなものを注文してみましょう。
肉かすは自作することも可能!?作り方は?
肉かすを自作したので
— ノミゼル (@nomichan_pc) March 31, 2023
富士宮焼きそば作りました pic.twitter.com/hYF5yxvcOS
肉かすが店頭では手に入らないけど、通販でお取り寄せするのもなんか嫌だ…という方は、肉かすを自作するのもアリです。
「肉かすを自作なんてできるの!?」と思われる方もいるかもしれませんが、実は肉かすの作り方はそこまで複雑ではなく、豚の背脂だけあれば作れるんです。
豚の背脂を高温で熱するとジュワーっと脂が出てきますが、その脂身から溶け出したものがラードであり、豚の背脂からラードをとった後の搾りかすを油で揚げたものが肉かすなんです。
「肉かす」などというちょっとアレなネーミングなのは、ラードを取った後の背脂の残骸からきているためなんですね。
豚の背脂を薄切りにして天ぷら鍋やフライパンに入れて中火で炒め、脂がにじみ出てきたら弱火にしてじっくり揚げ焼きすれば肉かすができますよ。豚の背脂は精肉屋さんで安く購入できるのでぜひ試してみましょう。
肉かすの使い方は?
肉かすは富士宮焼きそばに使うのが一般的ですが、その風味豊かでカリカリとした食感が料理にアクセントを加えるため、さまざまな料理にも使われます。以下は肉かすの主な使い方です。
1. ラーメンのトッピング
肉かすをラーメンのトッピングとして使うと、スープに深いコクと香ばしい風味が加わります。特に豚骨ラーメンや醤油ラーメンと相性が良いです。
2. お好み焼きやたこ焼き
お好み焼きやたこ焼きの生地に混ぜ込むことで、カリカリとした食感と旨味がプラスされます。
3. 炒め物
野菜炒めやチャーハンに肉かすを加えると、料理全体に豊かな風味が広がります。特にキャベツやもやしとの相性が良いです。
4. おつまみ
カリカリに揚げた肉かすをそのままおつまみとして食べることもできます。ビールや日本酒のお供にぴったりです。
5. 味噌汁やスープ
味噌汁やその他のスープに肉かすを加えると、スープに深みが増し、風味がアップします。特に冬の暖かいスープにはおすすめです。
6. おにぎり
おにぎりの具材としても美味しくいただけます。ご飯に混ぜ込んだり、中心に入れたりすることで、香ばしい風味のおにぎりが楽しめます。
7. サラダ
サラダのトッピングとしても使えます。シーザーサラダやコールスローに加えると、カリカリとした食感がアクセントになります。
8. カレーのトッピング
カレーの上に肉かすをトッピングすることで、カレーの旨味がさらに引き立ちます。カリカリとした食感がカレーの柔らかい食感と相まって絶妙なバランスを楽しめます。
肉かすと油かすの違いって?
肉かす(豚)と油かす(牛)を買いたい…
— ぴうこ (@piu_co) April 15, 2020
ところで疑問に思った方もいるかもしれませんが、肉かすのことを油かすと言う人もいます。
肉かすと油かすは同じものなのか、それとも違うものなのか。結論からいうと、肉かすは油かすの一種なんです。
肉の脂身や内臓を加熱して余分な油分を抜いた食材というのは、静岡の肉かすだけでなく実は全国各地に存在するんですね。
例えば、大阪南河内地域の郷土料理として知られている「かすうどん」には「油かす」が使われるのですが、
この「油かす」は牛のホルモン(小腸)を油で揚げ、水分や余分な脂分を落として作られます。ちなみに「油かす」は大阪以外にも、京都や奈良、兵庫でも食べられています。
また、山口や徳島では牛や豚の内臓を炒った「イリカス」という食材がありますが、これも油かすの一種だと言われています。
油かすは全国各地に存在しますが、原料や製法は異なります。地域によって呼び方も異なるので全く別の食べ物と考えたほうがいいかもしれませんね。
まとめ
「富士宮焼きそば」でお馴染みの食材肉かすは静岡以外では手に入れるのは難しく、静岡以外の業務スーパーやお肉屋さんでは販売されていることはほとんどありません。
肉かすを購入したい方は通販でお取り寄せするのがおすすめです。手間をかけてもいいなら、豚の背脂を精肉店で手に入れて肉かすをお家で自作するのもアリですね。
肉かすは焼きそばにはもちろんお好み焼きやチャーハン、うどん、スープなどさまざまな料理に加えることで旨味とコクが倍増します。ぜひ普段のお料理に使ってみましょう。